2014年10月02日
普段大切な人から名前で呼ばれていますか?昔は何度も呼んでくれていたのになあ……という人に注目の情報を!ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社の研究結果により、ファーストネームの呼びかけといった日常の何気ない行為がホルモンの状態を良好な方向へ導く可能性が見つかったそうなのです。
この研究は、30代女性で普段ファーストネーム由来の呼称で呼ばれていないと申告した19名を対象に行われたもの。初対面の人がファーストネームで呼びかけたところ、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが増加し、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが減少することが発見されたそうです。
オキシトシンは、脳の下垂体後葉から分泌されるホルモンの一つで、分娩時の子宮収縮、母乳分泌を促すなどの働きがあります。女性特有のホルモンではなく、男性にも存在するホルモン。オキシトシンは出産や授乳行為だけでなく、親しい者との抱擁や性行為でも増加する事がわかっているようです。また、愛情や信頼と関係があると言われているため、別名「愛情ホルモン」「幸福ホルモン」「絆ホルモン」とも呼ばれています。
また、コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、糖や蛋白質および脂質の代謝を制御するなどの働きがあります。身体的または心理的ストレスを受けると分泌量が増加することがわかっているため、別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
普段、「ママ」「△△ちゃんのお母さん」「○○課長」などの呼称で呼ばれている女性に名前で呼びかける事は、役割に関する呼称から生まれるストレスや緊張感を解き放ってくれます。また、呼びかけた初対面の相手に対しては、自分を一人の個人として認めてくれる、好意的な人間であるという認識から敵意性が減少し、それがオキシトシンの増加やコルチゾールの減少に繋がったと考えられているようです。
愛情ホルモンが増えていつもにこにこ穏やかいられれば、自分自身はもちろん周りの人にとっても嬉しいことですね。外国のように職場もファーストネームで呼び合うのは現実的ではないですが、彼氏や旦那様に「おい」とか「ママ」とか呼ばれているなんてことは阻止したいものです。
ポーラ化成工業株式会社
ポーラ化成工業株式会社